ようこそ、日本最北端の海中展望塔へ

オホーツク海は、北半球における凍る海の南限の海です。オホーツク海・北海道沿岸は、かろうじて凍る奇跡の海なのです。

氷海展望塔「オホーツクタワー」は、紋別の海岸線から沖に約1,000m、水深10mに建設された洋上部4階、水中部1階の海中展望塔です。

オホーツクタワーは、平成8年2月12日にオープンして以来20年間、オホーツク海中部沿岸海域の「海の健康診断」を日々行っている海洋観測施設でもあります。観光施設としての側面と観測・研究支援施設としての側面のある珍しい施設です。

平成28年10月1日に2階と海底階をリニューアルして魅力も倍増!皆様のお越しをお待ち申し上げております。

冬の見どころ

  • 3階のフロアーは海面から高さ約24m、水平線まで約18km見渡せます。 晴れて澄んだ日には、直線距離で約150kmある雪化粧した知床連山が見えます。

    海を覆う白い大陸”流氷野(りゅうひょうや)”は想像を超える大自然のパワーを体感できます。 いつでも見られないから、見た時の感動は言葉では表せません。

    エレベーターを降りて時計回りに進むと天井に観察窓が取り付けられた場所があります。 この窓は、海底階から流氷を下から観察するために作られました。流氷がタワー周辺の海面を覆った時には、海底階から流氷の底を見てみましょう!!

  • 海側から見たタワー
    知床連山
    流氷野
    海底階の観察窓
  • オホーツクタワーへのアプローチ

    タワーエントランス前

    オホーツクタワーへは、海洋交流館と第3防波堤の間にある駐車場(※1)から約500m歩いていくこともできます。 無料送迎をご利用の方は、海洋交流館から約3分、駐車場(※1)から2分で第3防波堤タワー下まで行くことができます。

    なお、駐車場からのご利用の場合は電話(0158-24-8000)でお申し込みいただければ電気自動車が駐車場までお迎えにあがります。 車いすをご利用のお客様も安心です。車いすが乗せられる車輛をご用意いたします。

    送迎の際に活躍する電気自動車は2台、クリンクリン号、紋太号です。

    紋太は紋別観光協会のマスコットキャラクターです。このキャラクターは一般公募により決定いたしました。

    この車輛は、EBバッテリー(6V×12個)搭載で13名ご乗車できます。運転席は左ハンドルです。 ちびっこに大人気です! 人数が多くても大丈夫!トレーラーバスで34名(22名の座席と12名の立ち席)の送迎が可能です。 お気軽に海洋交流館(ガリンコ号受付)にお問い合わせください。      

    • 電気自動車
    • 福祉車両「ウェルキャブ」
    • トレーラーバス

    クリオネプロムナード

    通称「クリオネプロムナード」は水に親しむことができる防波堤です。

    タワー入口から約515m続く2層構造の防波堤です。2階部分は投げ釣り可能な防波堤になっています。 (歩行中の方に十分注意してください。また、ゴミ等はお持ち帰りください) クリオネプロムナードの1階を散策する際に見ていただきたいのが壁とテラスです。 プロムナード入口からタワーに至る間の左側の壁に流氷の成長段階のオブジェがはめこまれています。

    • グリースアイアス
      流氷誕生の状態、シャーベット状の氷が海面を覆います。
    • はす葉氷
      板状の氷がうねりで割れ、隣接する流氷と接触して淵が丸くなりめくれ上がった氷です。
    • 氷塊
      はす葉氷や板状の氷が重なり合って海面を覆います。

    プロムナードの港内側にテラスがあります。 これは、2004年に閉鎖された北海道大学低温科学研究所付属流氷研究施設が維持管理していた枝幸、紋別、網走の流氷観測レーダーの観測範囲を模した形状になっています。 流氷研究都市「紋別」ならではの形状なのです。よくみると階段下に茶色のブロックが敷き詰められた陸の部分が見えていますね。灰色のタイルが海、白いタイルが流氷であるのが見えてきませんか?

    • プロムナードのテラス
    • レーダー観測範囲

    秋から冬にかけては渡り鳥が多数飛来します。流氷シーズンになるとオジロワシやオオワシが飛来します。

    サケ稚魚およびカラフトマス稚魚は、放流環境が整うと、ふ化場の放水路から自然に放流しますが、さらに海中で育成を行った後に放流されるものがあります。 紋別港では、プロムナードの港内側の海面において5月頃に海中飼育の施設が設置されます。

    海中飼育用の施設から海に稚魚を放すタイミング際にオホーツクタワーで観測された観測資料が役立てられています。

    渡海橋

    第3防波堤とオホーツクタワーを繋げるのが真っ赤で鮮やかな渡海橋です。渡海橋は、オホーツクタワーへのボーディングブリッジ!長さ約40m、海面からの高さ約14mです。 途中、4枚の絵画パネルが展示されています。紋別中学校の皆さんが夏休みを返上して作ってくれました。来館されるお客様を最初にお迎えする絵画です。紋別の四季を表現してくれました。 また、壁の裏側は、調査研究の拠点となる観測テラス(非常通路)があります。ここでは、「海の健康診断」が行われています。水温や塩分、クロロフィルや濁度などが日々、職員によって観測されています。 オホーツク海・紋別沿岸の海を科学の目で20年間見つめてきました。蓄積された観測資料は、オホーツクタワー2階にわかりやすく解説付きで展示に生かされています。

    • 紋別の四季パネル
    • ウェルカムフィッシュ(キルト製)
    • 観測用テラス
    • 海洋観測『海の健康診断』

    タワー1階

    渡海橋を渡ると左手に受付があります。 このフロアには、他に売店や飲料水の自動販売機などがあります。休憩スペースとしてもご利用ください。

    冬のガリンコ号Ⅱの流氷クルーズを疑似体験できる3D映像の展示もあります。 紋別市内の観光情報や道路情報などは、お気軽にタワー受付にお問い合わせください。

    • 受付・観光案内所
    • 売店
    • ガリンコ号Ⅱ流氷クルーズ3D映像
    • 夜間特別営業 7月下旬~8月中旬(開催期間は変わる場合があります)
    • 8月 特別イベント(開催日未定)
    • 閉館30分前までにご入館ください。
    • 電気自動車で無料送迎を行っております。ガリンコステーションまでお申し付け下さい。
    • 海底階ガイドツアー 土曜日、日曜日、祝日の11:00~、14:00~の2回実施
      (約15~20分のご案内となります。都合により内容や時間を変更する場合がございます)

    タワー2階

    オホーツクタワー2階には、リニューアルの目玉であるオホーツクシアターが新設されました。 常設展示として北海道初!4Dシアター『オホーツクシアター』がお目見え!! 3D眼鏡をかけて飛び出る映像に加えて風と振動で映像新体験!! オホーツクタワーの流氷観測やサハリン北東海岸から旅する氷 ”流氷” の2,000キロの旅を紹介する映像展示がいっぱい!! 第53回もんべつ流氷まつりのプロジェクションマッピングオリジナル作品が常時見られます。

    • オホーツクシアター内部
    • 映像展示ホール
    • プロジェクションマッピング映像

    オホーツクシアターの上映作品は全4作品!
    オホーツクタワーオリジナル作品である「アイスの小さな大冒険」をメインとして、「アクアワールド」「金魚のくしゃみ」「ザ・ルーム(R15)」をご用意しています(有料コンテンツです。300円の観覧料は2階券売機でお求めください)。

    「アイスの小さな大冒険」の上映時間

    1. 10:30
    2. 11:00
    3. 11:30
    4. 12:00
    5. 13:00
    6. 13:30
    7. 14:00
    8. 14:30
    9. 15:00
    10. 15:30
    11. 16:00
    12. 16:40
    • 1月~3月は10:30、12:00、13:30、15:00、16:40の5回上映となります(上表の水色箇所)
    • 上映作品は「アイスの小さな大冒険」です。他の作品をご覧になりたいお客様は、オホーツクシアター専属係員に直接ご相談ください。
    • 状況により他の作品が見られない場合がありますのであらかじめご承知おきください。

    タワー3階

    タワー3階は、360°が見渡せるオーシャンビュー!天気が良い澄んだ日には知床連山まで見通せます。日没には大山方面が赤く染まる夕日のビューポイントです。 春と秋に蜃気楼、秋と冬に水面から顔を出すアザラシやカモ類やワシ類を見つけることができます。是非オホーツクの景色をお楽しみください。 フロアーに据え付けられた4台の双眼鏡は全て無料でご利用いただけます。

    • 知床連山
    • 夕日に染まる紋別市街
    • 水面に顔を出すアザラシ

    喫茶コーナー 営業時間11:00~14:00 (※時間は変更になる場合がございます)

    喫茶コーナーでは3階の見晴らしの良いスペースから、ホッとしながら景色を楽しめます。  コーヒーやジュースの他、そばやうどん、チャーハン、焼きそば、スパゲティーなどが召し上がれます。

    キッズコーナー

    お子様を遊ばせながらゆっくり読書なんて利用をされているお客様もいらっしゃいます。是非ご利用ください。

    タワー海底階

    海底階は、海面下約8mのフロアーが海の中のアクアリウムになっています。音と光の演出により彩られた海底階は、ドーナツ状のフロアーをぐるっと1周できます。大小18の展示水槽がある他、オホーツクの海をのぞき見できる観察窓が15枚あります。魚が居なくても観察窓の淵をよく見るとヒダベリイソギンチャク、フジツボなどが触手を動かしているのが観察できます。また、ヒトデやナマコが窓に張り付いていることもあります。たまにヨツハモガニの相撲”オホーツク場所”が開催されることがありますのでお見逃しなく!!

    エレベーターを降りると、出迎えてくれるのがオオカミウオです。普段はとっても静かなオオカミウオ、下でじっとしていますが、水槽にちょっと近づいて手を挙げてみよう! ご挨拶の舞を見せてくれるかもしれません。こんなに泳ぎ回るオオカミウオはここだけ?!

    海底階のみどころ

    オホーツクタワーは、千葉県勝浦にある海中展望塔以北、北海道においても唯一、日本最北端の海中展望塔です。 「ここだけ!今だけ!あなただけ!」 海底階では、海生生物が主役!会いに来るのは海生生物の方なのです。あなたが来た時にはどんな出会いがあるでしょう?!いつも会えるわけではないので、会えた時の感動は倍増です。

    観察窓があるのは海面下約7.5mの深さ。普通は潜水具を装備して潜らないと見られない世界です。オホーツクタワーでは、1階から服を着たままエレベーターで約15秒、海底階に到達します。海底洞窟を探検する感覚で各観察窓を観察してみてください。季節によって様々な海生生物を観察することができます(※毎日見えるわけではありません)。 夏~秋、黒潮を起源とする暖流水「宗谷暖流」の影響を受ける海であることを反映して、暖かい海の生物たちを確認することもできます。 土日祝日には、専属の飼育員によるガイドツアーが開催されています。

    • イカ
    • タコ
    • アザラシ
    • オオカミウオ
    • フサギンポ
    • ホカケアナハゼ

    海底階を彩った生物

    ガイドツアーのご案内 土日祝日の11:00〜、14:00〜

    海底階は、ドーナツ状のフロアーになっています。ぐるっと1周約15~20分の解説を実施しています。「チョウザメってサメなの?」「ウニに足がある?」「サケとカラフトマスの見分け方は?」「サケの身の色は?なぜ赤系の色?」「イシダイの体の模様は縦縞?横縞?」「ホタテに目がある?」など、海の生物について飼育員がわかりやすく教えてくれます。

    緑色の海

    水面を見ていると青く広がる海ですが...海底階の観察窓から見える海の中はいつも緑色です。どうしてでしょうか?これは、水が赤い色を吸収する性質があり、吸収されなかった光が水中で反射散乱する際に緑色に偏移するからだと言われています。オホーツク海では更に植物プランクトンが豊富だからだと言われています。 オホーツクタワーでは、週1回プランクトンネットを曳いていますが、植物プランクトンを採集することができます。流氷が去った春頃には「ブルーミング」と呼ばれる大増殖し、食物連鎖の裾野を支えています。食物連鎖とは、植物プランクトンを動物プランクトンを餌とし、動物プランクトンを小魚が、小魚を中くらいの魚が、中くらいの魚を大型の魚が食べる繋がりのことです。 世界の凍る海、ベーリング海、南氷洋、そしてオホーツク海が豊かな漁場として知られているのは、海が凍る恩恵なのかもしれませんね。 海が汚れて濁っているわけではなく...栄養たっぷりなスープのような状態の海であることを知っていただけると、緑色の海の見方も変わるのではないでしょうか?!

    • 緑色の海の中

    魚が居なくたって見るところいっぱい

    魚が居なくても...観察窓の淵に生息する生物を観察してみよう!

    たとえばナマコ。ナマコは中華料理で珍重され北海道のナマコはとりわけ高価で取引されていますが、実は海の掃除屋さんでもあります。ここオホーツクタワーでもナマコは観察窓に張り付いているのを見ることができます。ナマコは観察窓に張り付いた藻などを掃除するように食べてくれます。ゆっくりじっくり窓掃除をしてくれているのですね。

    窓掃除といえば、天井の窓に注目してみてください。どうしても海が時化ると海底の泥が舞い上がり天窓に降り積もります。しかし、円形に綺麗になっていることがよくあります。どうしてでしょう?! そう、これは海藻のワイパーがあるからなんです。窓の格子に着生した紅藻類は波によって観測窓をクルクル掃除してくれます。

    • フジツボ
    • マナマコ
    • キヒトデ
    • クサウオの仲間

    魚が集まる窓と集まらない窓

    エレベーターホールから時計回りに進むと海底洞窟のような狭くなった通路があります。その天井には観察窓が3つあります。格子が取り付けられているのですぐわかると思います(窓に番号が振られており、16番→14番が天井の観察窓に相当します)

    天井の観察窓(14番)と海底洞窟を抜けて壁にある観察窓(鉛直の壁にある観察窓:13番)を比較してみてください。
    海藻の着生に差が出てきます。魚達は、海藻が多い場所『海の森』を「隠れ家」であったり、「餌場」であったり、「保育場」であったり、様々な利用をしてくれています。
    魚達にとっては『海の森』は心地良いゆりかごなのかもしれませんね。

    • 鉛直面の観察窓
    • 天井の観察窓

    レアキャラ

    オホーツクタワー海底階の観察窓は、月に2回程度潜水士による清掃を実施しています。 ほとんど開館前に行われていますが、稀に潜水士の作業の様子に遭遇することがあります。 これは、ドラマ「あまちゃん」でも紹介されていた「送気式潜水」と言います。

    研究員イチオシ

    北海道各地の海を20年以上調べてきた研究員がお薦めするオホーツクタワーのイチオシ!なんといっても海底階の観察窓です。 海を調べてきましたが、潜水作業をすることは無かったので、水中の様子を生で見られるのは感動でした。 この場所は、元々砂と泥の海底で岩礁地帯と比べると生物が少ない海域だと思われます。防波堤やオホーツクタワーのような構造物が作られると「漁礁効果」と言って疑似岩礁としての機能が加わることが知られています。平らな海底に鉛直的な面が加わりますので岩礁性の生物が付着する面積も多く出来ることになります。 広いオホーツク海にとっては、針の先ほどの海面ですが、多くの生物たちが生きる場となっています。 そんな施設が、北海道に、オホーツク沿岸にあることの凄さを日々実感しながらお客様をお迎えしております。

    海底階には、飼育員が2名おり、展示されている生物たちの面倒を見てくれています。そんな飼育員のイチオシは「フウセンウオ」です。

    オホーツクタワー研究員

    • 名前
      村井 克詞
    • 出身
      神奈川県 (→タイ・バンコク→神奈川→愛知→茨城→静岡→北海道・札幌→紋別)
    • 専門分野
      海洋物理環境調査・解析
    • 担当業務
      海洋観測、気象観測、海氷観測、環境調査および解析
    • 略歴
      1992年、卒業論文のため北大流氷研究施設へ。流氷に魅せられ北海道・札幌に就職。夢をかなえて紋別で海氷観測を担当する。
    • 一言
      流氷が好きすぎて北海道へ移住。流氷が大好きな方、是非、お声掛けください。
      今は、過去の蓄積された観測資料を元に解析を進めています。

    オホーツクタワー飼育員

    • 名前
      須藤 慶次郎
    • 出身
      福島県
    • 担当業務
      海底階担当
    • 一言
      海底階の魅力を少しでも伝えられたらと思います。
    • 名前
      宅間 みづほ
    • 出身
      神奈川県
    • 担当業務
      海底階担当
    • 一言
      とても魅力的な施設なので是非遊びに来てください!

    流氷を知ろう

    オホーツクタワーは観測施設

    2004年に北海道大学低温科学研究所付属流氷研究施設が閉鎖、2007年に気象庁紋別測候所、特別地域気象観測所へ移行し無人化されるなど海氷の観測拠点が相次いで紋別から消えました。オホーツクタワーは、2008年2月にオープンし、タワー3階のフロアーにて海氷観測を開始しました。 オホーツクタワーのフロアーの高さ24.25m、水平線までの見通し距離約18km、その範囲内の流氷の状況を目視観察しています。 オホーツクタワーにおける観察記録やタワーから見える海の状況は、ブログ、フェイスブック、ツイッターでご確認ください。

    流氷の脅威!

    流氷は風や潮の流れなど様々な海の状況に影響を受けながら移動することが知られています。今流氷に覆われていても、翌朝流氷が消えていることもあります。逆に、青い海原が広がっていた夕暮れ時、日の出とともに海を確認すると真っ白な大陸が出現していることもあるのです。  知識として知っていたことですが...  2015年1月18日、初めての流氷観測の年、強い北西風が吹く日、流氷の驚異的なスピードを目の当たりにしました。

    流氷の状況

    • 10:00(観測開始)
      水平線に幻氷のように白い筋状に見えていた流氷
    • 14:30
      北防波堤および第4防波堤に迫るところまで流氷が近づいてきました。
    • 16:00
      紋別港の北防波堤および第4防波堤に接岸した後、タワーの東側の海面を覆い始めました。
    • 翌10:00
      夜のうちに東側の海岸に接岸していたと思われる流氷でしたが、翌朝、流氷は4km離れてしまいました。

    施設情報

    紋別オホーツクタワー